初めての外出と容疑点検【防衛大学校】

今回は入校してから行う

観音崎灯台散策、引率外出について話していきます。

前者は入校後初めて外界の空気を感じる遠足

後者は制服を着ての初めての外出

になりますが

入校から約三週間が経ち

外の空気に飢えた1学年にとってビックイベントになります。

ではそれぞれの詳細をみていきましょう。

観音関散策

初めての外出を控えた1学年は引率外出前日に

一年生係と呼ばれる上級生と一緒に観音崎灯台周辺を散策します。

この際は全員ジャージを着て、防大裏口から目的地に向けて歩きます。

入校後初めての外出ということもあって

外で見る光景(車が走る、一般人がいる)が新鮮に感じます。

私が散策した際のことを書くと

まずは観音崎灯台に向かい、到着後は記念撮影をしました。

道中は同期学生達と談笑しながら歩いていたのですが

普段厳しい4学年の方(Aさん)が優しく接してくれて

「この人も演じてやっていたんだな」

そんな感想を抱きながら歩いていました(←よく覚えておきましょう

この際に取った記念撮影の写真を今見てみると

びっくりすることが何点かあり

髪型がみんな坊主(←中期頃からキメ始めます)

どことなく初々しい(←表情がだんだんと険しくなります)

女子学生が皆痩せている(大半の学生がだんだんと丸くなってきます)

と言った感じであどけなかった頃の自分たちを思い出しました。

また道中の近くの公園で3、4才の子供達に

「こんにちは!」と元気な声で挨拶をしてもらい

無邪気な子供達の姿に癒されながら

「お疲れ様です!」と反射的に答えそうになる私がいたり笑

30分ほど歩いた頃に目的地である大きな広場のある場所へ着き

そこでは弁当を食べながら自己紹介をしました。

この際、一発芸を上級生に仕込まれた1学年が披露し撃沈するのが恒例行事で

下ネタをやってしまった男子は女学に凍てつくような目で見られます。

色々な自己紹介が繰り広げられるわけですが

実はこの観音崎灯台散策までほとんど同期間で話す機会がないので

実質、初めて同期達を認識する機会になるわけです。

ですので初めて同じ出身の学生と話したり、気になる同期と話す機会になります。

私も、散策中に仲良くなった学生と退校後も未だに関係が続いているので

とても思い出深いイベントになりました。

お互いを同期として改めて認識し、食事を終えると

帰りも同様に話しながら、最後までリラックスして学生舎へと向かいます。

翌日に控えた外出に向けたリフレッシュになります。

引率外出の前に

観音崎散策の次の日に初めて制服を着て外出をします。

ですが、ここで外出前に大きな試練があり

初めての容疑点検が行われるのです。

初めての容疑点検

この容疑点検は1学年にとって非常に厳しいもので

基本的には

  • プレス(制服にアイロンがけがしっかりされているか)
  • ピカール(金属がしっかり磨かれているか)
  • 靴の輝き(短靴が顔が映るほどに磨かれているか)
  • ほこり(制服にゴミが付着していないか)

がチェックされます。

(ちなみに点検に遅刻すると不備時以上にシバかれます)

晴天時は学生舎前で、雨天時は各階の中央ホールで行われ

基本的に4学年が学生の容疑を点検していきます

本来は点検は朝二回と昼一回しか行われませんが

この日だけは30分に一回などの細かいペースで点検が行われます。

点検の際、不備があった際は

「プレス及びほこり不備」

のように指摘をしていただけるので

「プレス及びほこり不備!!!」

と大声で復唱しましょう。(復唱しないと点検が終わりません)

不備がない場合は

「休め」

と言ってもらえるので安堵しながら休めの姿勢をとりましょう。

点検の厳しさは人によって異なり

私の体験談としては

初めての容疑点検の2回目の点検をしてくれた方は

なんと前日の散策で気軽に話しかけてくれたAさん!

「この人は優しい人だから大丈夫だ!」

そんな淡い期待を持ちながら点検は行われ

どこも指摘をされずに回れ右を二回し

「終わった!合格だ!」

そう思った瞬間、おもむろにAさんの手が私の下半身のチャックにのび

チャックが1センチほどあげられることを確認し

「チャック不備」

と言い残し去っていきました。

点検は非情に行われるので期待をしないようにしましょう。

また点検の際によくあるギャグとして

「全部不備」

「目の輝き不備」

というものが代表的ですが

「お前彼女はいるか?」

「いません!」

「彼女不備!」←!!??!???

という謎の点検が行われたこともあります。

たいてい、ちゃんとした不備理由があります

私はアイロンがけに慣れていたのではやい段階で容疑点検を終えられましたが

運が悪かったりすると12時頃まで点検を受け続けることになります。

それでも最後は簡単に点検を受け、不備を減らすように言われて終わるので

基本的に全員が外出の権利を得ることができます。

この容疑点検をこれから何度もこなしていくので

練習をかねて初めての容疑点検が行われるわけですね。

いよいよ引率外出へ

ようやく初めての外出を迎えられる1学年ですが

初めての外出は必ず同部屋の4学年が1学年を引率する

引率外出という形式で行われます。

当たり前の話ですが

初めての外出で不祥事なんてことを予防したり

1学年に便利な店の場所を教える目的があります。

横須賀周辺で食事をして一帯を散策

というのが一般的ですが

東京まで行って高級料理を食べる部屋もありました。

私の体験を述べさせてもらうと

まずは校門を出てバスに乗り馬堀海岸駅へ

馬堀海岸駅から堀ノ内で乗り換え横須賀中央駅へ。

この乗り換えは何回も行うことになるので覚えておけと教えられました。

その後は横須賀中央駅に到着し

横須賀中央駅周辺の店

  • 百円ショップ「シルク」(雑巾や割り箸、紙皿を買いによく来ます)
  • 「ドン・キホーテ」(洗剤やお菓子類、パーティグッズなどはここ)
  • 「やよい軒」(ご飯おかわり無料でリーズナブル)

汐入駅周辺の店

  • 「イオン」(安く、まとめて物を揃えたいときに)

などの場所を教えてもらいました。

その後はドブ板通りに入り

見たことのない風景に驚いているのもつかの間に

有名なハンバーガー店TSUNAMIで特大のハンバーガーをご馳走になり

その後は三笠公園などの観光地を巡りながら外出を満喫し

夕食では焼肉をご馳走になりました。

最後は馬堀海岸駅近くにある西友とマクドナルド、焼き鳥屋に寄り道し

カッター訓練のため外出できない上対番にお土産を買って帰舎します。

そんなこんなであっという間に引率外出は終わってしまいますが

初めての外出の感動、制服での外出の重み、横須賀の町の素晴らしさ

色々なことを知れた引率外出だったと思います。

引率外出の翌日は再び激動の日々がやってきます。

月曜日を迎えることに恐怖しながらも、養った英気で1学年は奮闘します。

まとめ

今回は1学年の初めての外出について書きました。

今でも観音崎散策や、引率外出の思い出は色褪せないです。

外出できることの喜びは今では感じにくくなってしまいましたが

在の環境に感謝を忘れないのはあの経験があってこそのものだと思います。

 

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