一般大学のすすめ【防衛大学校との違い】

仕事と学業が忙しくて久しぶりの更新になりました。

これからまた順次記事を公開していこうと思います!

 

今回は防衛大学校受験生の皆さんに一般大学について何点か話していきます。

どうしても防衛大についてネガティブな話題が多くなってしまいますが

これも志望者の皆さんへ伝えたいことが集まった結果だと思ってください。

 

私は今、正社員として働く傍らに大学(もちろん一般大学)にも通っていて

普通の学生たちとは少し違う生活ではありますが

いわゆる大学生という身分なわけです。

防衛大学校と一般大学を両方経験しているものとして

「防衛大学校に絶対行きたい!」

「幹部自衛官になるためには防衛大に行かないとダメだ!」

という熱意を持った方々に水を差すようなことになってでも伝えたいことがあります。

 

とりあえず防衛大学校を受験して、合格通知を受け取ったそこのあなたへ

これから防衛大学校へ進んで行きたいと思うそこのあなたへ

一般大学のすすめをしていきたいと思います。

一般大学を防衛大学校と比較した時のメリット

1 将来の選択肢が広がる

これが最も私が伝えたい一般大学の魅力です。

防衛大学校を卒業すれば基本的に自衛隊幹部への道に進むことになり

所謂「エリート」「キャリア組」なんて呼ばれ方をすることになります。

実際に防衛大への入校者の大半がこのルートを進みたいという気持ちで入校します。

 

しかし、防衛大での生活や自衛隊での生活に対し嫌になってしまい

退校する学生や任官拒否をする学生も発生してしまいます。

私もその一員ですし、高校生の自分が

「防衛大学校に行って立派な幹部になる!」

という熱意だけで防大を選んだことを後悔しています。

 

つまり、防衛大学校に行った際には

思っていたものとは違う「生活」「人間関係」「仕事」

そんなギャップに苦しみ、人生の大切な数年(下手すれば一生)を失うことになります。

 

(余談になりますが防衛大学校退校後は世間一般に「レンズ」を通して見られます。「根性なし、出来が悪い、組織の反逆者」そんな言葉を実際に言われたこともあります。このレッテルは私にとって消えない烙印になっています。)

 

はっきり言ってこんなもったいないことはありません。

今の日本は自分が好きなものを選べる社会だと私は思いますし

自ら選択肢を狭めるのは非常にもったいないです。

 

幹部自衛官になりたいなら大学卒業後に幹部候補生学校に行くルートもあります。

一般大学に行っても幹部自衛官は目指せます!

そして何よりも一般大学では、自分の好きなことを見つけて、進む道がたくさん発見できます。

 

学科の教授との出会い、留学生との交流、同じ社会人大学生との話

自分の将来に繋がるたくさんの話が溢れかえってますし

学びたいこと、取り組みたいことを選べる環境が整っています。

 

人生の一番映える18ー22才の時期を狭い環境で過ごすのはもったいないです。

少しでも防衛大学校に行くことに迷いや悩みを抱えるなら

絶対に一般大学を選んだ方がいいと私は思います。

将来の可能性って結構重要ですよ?

2 交友関係が広がる

現在通っている大学の規模が大きいことも理由ですが

本当に交友関係が広がりました。

 

私は多忙なこともあってサークルや部活に所属していませんし

多浪という少し関わりにくい人種でありながらも

たくさんの新たな友人を作ることができました。

大学のみならず、仕事先や旅行先、友人のさらに友人

様々な場所で出会いが溢れています

 

もちろん防衛大学校も出会いはたくさんありますし

学生間の絆のようなものは深いですが

自分としては好きな人とたくさん会えて

自分の意思で交友関係を作っていける一般大学は楽しくてしょうがないです。

交友関係は良くも悪くも重要な将来の選択に大きく影響しますよ。

3 自分のスケジュールで物事に取り組める

一般的な大学生は授業以外の時間は自由な時間なので

アルバイト、サークル、部活動、趣味など

自分のしたいこと(しなきゃいけないこと)に打ち込む時間があります。

 

防衛大時代はあらゆる規則や時間割によって制限された囚人のような生活をしていた自分としては

自分で時間やお金を管理して生活することは非常に楽しいですし

自分で選択肢した「充実」を毎日得られている実感があります。

 

大学生には時間がたくさんあります。

その時間を今を生きるために使ってもよし、将来の自分のために使うもよし

一般大学なら選択の自由が溢れかえっています。

4 部活や勉強、アルバイトに集中できる

防衛大学校時代は正直言ってどれも中途半端になってしまいました。

というのも1学年時代は学生舎での生活が忙しく

三本柱(学業、校友会、学生舎)が不完全なバランスになってしまいました。

勉強を一生懸命したいという目的もあって防衛大学校を選んだ自分にとっては

なかなか勉学に集中できなかった1学年時代は本当に勿体無かったと思います。

もちろん「できる人」というのは三本柱を完璧にこなせますが

私はそんなに器用な人間ではありませんでした。

 

現在の大学は大きな規模の大学ということもあって

部活に一生懸命だったり、研究に没頭する友人だったり

本当に熱意を持った学生たちと知り合うことが多いです。

もちろん全員ではありませんが、やりたいことに打ち込める環境が整っているのと

環境づくりのために自分が干渉できることも非常に多いです。

それと熱意を持った人間のそばにいると自分が熱意をもらえることも多いです。

物事に集中できる環境という面で見ても一般大学の方が優れていると思います。

5 一人暮らしで得られること

現在自分は実家から遠く離れたところで一人暮らしをしています。

防衛大学校で集団生活をしていた自分にとっては

何から何まで新鮮な一人暮らしですが

料理や生活環境を自分で考えて整えることは社会で生きる上で非常に重要だと思います。

 

最近、肉体改造をしている筆者はかなり正確な栄養計算をした食事や休養をとっていますが

間違いなく実家暮らしや集団生活では選択できない生活習慣です。

 

他人のことを気にしなくていい(もちろん限界はありますが)

そして何よりも将来社会人として生活する前に

生活力をつける

この一点に関して言えば一人暮らしはメリットの塊です。

一般大学を防衛大学校と比較した時のデメリット

1 学費

これが一番辛いところですかね。

防衛大学校志望者の中には少なからず経済的な理由で入校している学生もいます。

家族の経済的事情は子供では中々改善できない点ですし

家庭によっては一般大学にいけない子供もいると思います。

「奨学金を借りれば通える」

そんな甘い教師の戯言で借金を背負って大学に通っている学生が溢れかえっている昨今

奨学金にも極力頼りたくないというのも本音です。

 

もし一般大学に行きたいけどお金がないという学生なら

特待生として入学したり、成績優秀者になって免除される

そんなルートを目指すしかないでしょう。

 

現に私は入学後に成績優秀者になり、今年度から学費全額免除で学校に通っていますし

周りにも返済不要な奨学金を利用していたり、就職決定先の企業から援助してもらっている学生がいたりと

正直言って勉強や何らかの活動(世間一般で認められているもの)を頑張れば

経済的な問題は打破できるものだと思っているので

やはり個人の努力次第と言えるでしょう。

2 努力できない人間は何も得られない4年間を過ごす

防衛大学校では絶対に努力しなければならない環境ということもあり

大半の学生が(それなりに)努力をして4年間を過ごします。

 

一般大学では

留年しない程度に講義をサボる

アルバイトと飲み会中心の生活

こんな感じで過ごしても卒業できてしまいますし

努力しない人間にとっては何も得られない環境とも言えます。

(もちろんそんな人間は就職時に苦労するわけですが)

 

今まで頑張れたことがないから防衛大学校へ

そんな考えを「甘い」という人もいるかも知れませんが

私は自分に厳しい素晴らしい考えだと思いますよ。

防衛大時代にとある上級生が「環境に頼るな」なんて言っていましたが

環境ってすごく重要ですからね。

環境を変えることで自分を矯正していくこともありだと思いますよ。

 

少なくとも私は一般大学という環境にチェンジして

自分の良さというものを再確認できましたし、自分の仕事にも活かせています。

一般大学の環境を良しとするか、防衛大学校の環境を良しとするか

そこは皆さんの選択次第です。

3 人間関係は希薄な場合が多い

正直言って濃密な人間関係は望めません。

もちろん部活やサークルなどでできた友人というのは素晴らしいものだと思います。

けれどお互いに切磋琢磨できる「仲間」という存在は中々見つけにくいはずです。

 

防衛大学校では集団生活ということもあり

良くも悪くも人間関係は濃密です。

防衛大学校時代の同期や上下級生とはいまだに連絡をとっていますし

自分の思っていることを打ち明けられる存在を得られたのは防衛大学校のおかげです。

必ず親友と呼べる同期を見つけられるのは防衛大学校のメリットの一つですね。

まとめ

ざっくりですが一般大学と防衛大学校を両方経験したものとして思うことを書いていきました。

私は露骨に一般大学を勧めていますが

これはあくまでも私の考えに過ぎません。

 

双方経験した人の中には

防衛大学校の方がオススメだよ

そう言う人もいるはずです。

 

私の仕事場の上司の言葉ですが

「どこに行っても後悔する。最初に〇〇大に行っても防衛大学校が良いなぁって思ってたかもしれない、だから少しでも後悔を減らすために、選択した方を充実したものにするために努力するべきだし、選択の段階でしっかりと情報を集めるべきだよ。」

この言葉は非常に印象に残っているので皆さんにも是非考えてほしい言葉です。

皆さんの選んだ道以外にどんな選択肢がありますか?

しっかり情報を集めてますか?

高校生の私に最も伝えたい言葉です。

それでは次の記事をご期待ください!

 

あとがき

 

最近久しぶりに下対番と連絡をしたところ

防衛大の環境が大きく変わりつつあるらしいです。

私がいた頃の防衛大学校の文化や伝統、悪しき習慣がまとめて失われつつあるらしいです。

私がいた頃によくあった「部屋会」というものは

見つかったら部屋長が厳しく罰せられるようになったり

指導をしにくい環境になったりと

良い意味でも悪い意味でも束縛が強くなっているそうです。

悪しき習慣を消すのは大事なことですが

人間関係を深めるきっかけも同様に排除するのはなんとも言えないですね。

この本部の不器用さは私が自衛隊を志望しなくなった理由の一つです。

これからは一部記事に書いてあることを

「あくまでも私がいた頃の話」という感じで書き直していきます。

ただ、このブログに書いてあることは知っておいて損のないことが多いです。

防衛大学校をについて少しでも皆さんに知ってもらえるように

これからも体験談やオススメな点を一般人として書いていきます。

misora

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